今回は前回#1の続きです。
前回の記事はこちらです。
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・11/13日（発症日）
初めて異変に気が付いたのは夜軽いノドの痛みがあった事でした。
まだ熱は平熱です。もちろん自宅にいます。
※後に保健所からこの日（11月13日）を発症日と認定されます。
・11/14日
この日は日曜日で何も予定は無かったのですが、ノドの痛みが強くなって来て特に夜になるにつれ鼻詰まりも酷かったです。
さらに深夜になって微熱が出た為、東京都の発熱コールセンターと言う24時間対応のところに報告だけでもと思い真夜中に電話をしましたが「HPに載ってる病院行って下さい」と言われるだけで特別何かしてもらえるわけでもなく、氏名や連絡先なども聞かれませんでした。
コロナの発熱外来を受け付けてくれる最寄りの病院は、以前から万が一を想定して確認してあったのでHPを見るまでもなく翌朝そのクリニックに連絡する事に決めていました。
・11月15日
この日はとても忙しい1日でした。
朝1番でクリニックに電話をして一通り事情を説明し、質問に答えて発熱外来を受診する事になりました。
この時すでに熱は38℃まで上昇していました。
不幸中の幸いしっかり熱が出た事で発熱外来を受診出来たとも言えるでしょう。
これがノドの痛みだけだったらそうはならなかったはずです。
クリニックまでは当然「公共交通機関」を使うなとの事でしたので、タクシー等は使えず徒歩かチャリです。
熱が出て重たい身体を引きずり、弱った気持ちを奮い立たせられるのは過去の小さな栄光程度「小学生の頃自転車競技大会で優勝したんだから大丈夫」と自分に言い聞かせ頑張ってクリニックへ辿り着きました。
午前中クリニックで抗原検査を行い結果が出るまでの10-15分程度気さくで感じの良いドクターからワクチンは打ったか？などいくつか簡単な質問がありました。
「ファイザーを2回打ってます。8月と9月です」と蚊の鳴くような声で伝えました。
するとドクターは「大体はワクチンで跳ね返すよ今は年寄りでも若者でもかなり有効みたい」
とおっしゃってました。
「ワクチン始まって以降日々発熱で患者さん来て検査600件以上やってるけど陽性出るのはほとんどないもん！ワクチン前はかなり多かったけどね〜」
とお話好きのご機嫌なドクター。
ほう、じゃあコロナじゃないのかなと少し安心しかけた次の瞬間...
「うわっ、でもバッチリ陽性だよ」
って。
おいドクター人の結果見て「ウワッ」って言うな「ウワッ」って！！（←ツッコむ元気はもちろんない）
同時にPCR検査もやりました。
PCR検査の結果が出るのは後日なのですが、抗原検査で陽性が出たらほとんど間違いなく陽性だそうです。
結果は後で連絡をくれます。
ドクターも看護師の方も明らかに慌ただしくなって、まず感染経路（行動履歴）について聞かれました。
まず直近数日間どんな生活だった？と。
2週間潜伏と言われるけど大体は3-5日程度で発症する例が多いそうで、逆に言えば3-5日前に貰ってる可能性がかなり高いけどどっか行った？
そのように聞かれました。
ちょうど緊急事態宣言も明けてお誘いを受けたりで、たまたま立て続けに人と会っていました。
皆さんも外食や「久しぶりに」と言った機会は増えてるのではないでしょうか？あるいは人の少なそうなところを選び旅行をボチボチ再開したり、リモートワークが出社になったり働く現場の時短が解除されたりと…
何にせよ少なくとも外に出たり、人と接触する機会はかなり増えているんじゃないでしょうか。
さて、行動履歴は11月10日に遡ります
この日は友人と2人で夕方からティータイム、そしてそのまま夜食事へ。
まず夕方表参道のカフェでケーキと紅茶を頂きました。
プライバシーに配慮しているお店なので他の客の顔は見えません。
独立したソファ席を予約してました。
つまり隣の席と言う概念は基本的にないお店です。
その後道玄坂にある広々としたお店でコース料理を頂きました。
前菜のカルパッチョが美味かったからまだ味覚もビンビンに冴え渡っていました。
11月11日
お昼に広めの個室で合計3名で3時間ほど打ち合わせ。
ごく軽い食事を頂きました。
11月12日
友人と2人で夜食事
席は換気の良い広めの個室でした。
焼肉屋さんなのですが、お肉の味もまだちゃんとしていた。
このツイートをした日だ。
わさビーフは家系 pic.twitter.com/ibr4EW8h61
— 乗り物天国 【乗り天】 (@NORITENCHANNEL) 2021年11月12日
発症日とされる13日（ノドの痛みが出た日）から数えるとその直前3日の間に4名と会っている事になる。
これをドクターに伝えると
その4名の誰かって可能性は高いなぁ。
中々飲食店でも空気感染ってパターンとしてはかなり少ないし、その程度のウイルス量ならワクチンの効果あるから発症までしないよ。
と言われました。
まぁ、相当濃厚接触したなら別だよ？
だって。
ドクターちょっと爽やかにエロい。
（言うまでもなくツッコむ元気はない）
ただ、この後この4名の方々もコロナに対する意識は高く、キチンとワクチン打っているだけでなく、日頃から検査を受けていたり、その後検査をして陰性だった方々ですし後日お話を聞いても体調も崩されてないようでこの方々から貰ったとは信じられないです。（後に詳しく触れますがこの事で自己嫌悪に陥ることになる）
そして会った4名中3名は女性だったけどこの3日間は誰とも愛し合ってはない。本当に。
相当な濃厚接触はしていない。本当に。
本当に本当にと繰り返し言ってると逆にウソくさくなるのが不思議だが本当だ。
後ほどさらに感染経路についてはお話しします。
その後クリニックではワクチンによる偽陽性がないか等潰せる可能性を潰している様子でしたが、やはり本物の陽性だったようで即クリニックから保健所に情報が送られる事に。
ここから日本国民としての人権をほぼ失います。
とりあえずチャリで帰っていいって事だったので誰にも会うんじゃないぞ、オレは今バイオハザードなんだ。汚物なんだ！生物兵器なんだ！と心で唱えながらキョロキョロと人を避け何とか自宅に辿り着きました。まだこの時昼前です。
処方してもらったカロナール（解熱剤）を飲んで横になってしばらくすると午後1番に知らない番号から着信がありそこから電話の嵐です。
保健所です。
症状どうですか？持病ありますか？
など細かくまた最初から根掘り葉掘り質問があります。
今現在熱はありますか？と尋ねられ今体温測定します。と伝え、電話繋いだまま熱を測るとまだ38℃のまま。カロナールは効いてない様子。
結論から言うと薬を服用しても熱が下がらない事。
これがきっかけで乗り天は入院と決められたわけなのですが、自宅療養・ホテル療養・入院はこちらに選択権はありません。
全て保健所が決めます。
繰り返しますが人権はないのです。
と言うのも、感染症法に基づき「入院勧告」と言うものが告げられますので、これに対し断る事は出来ません。
しかし「人権がない」とは言ったものの、そのおかげで日本国民として適切な医療を提供してもらえるわけですから大変助かりました。
勧告と言うその性質上多少乱暴で強引なようなイメージはありますが、裏を返せば感染したと同時に手厚いケアがあり、回復までその方法も含め関係機関が右往左往して世話を焼いてくれるわけです。
実際に自分が感染してしまい関係機関の様々な方々にお世話になって感謝の気持ちと申し訳なさでいっぱいです。
例えば、以前感染者数が爆発的に多かった頃は病院はおろか、ホテル療養すらもいっぱいになってしまって自宅待機を余儀なくされ重症化してしまったり命を落とされた方もいらっしゃるとの報道を目にしました。
その点比較的落ち着いてる今は、不幸中の幸いで極力入院の方向でやっていると言われました。保健所も余裕があるのか良く対応して頂けました。
医療機関も逼迫していないようで大変良くして頂けました。事実、入院先の主治医の先生からも「今でよかったですよ、少し前なら医療は崩壊して酷い状況でしたから」そう言われたほどです。
最初は「入院生活かぁ」と思いましたが、考え方を変えれば容体が急変しても安心なのは病院だし、長く入院した事は過去に無いけれど別に病院が嫌いではないし。
それに入院したくても出来なかった人々もいるんだよなと考えたら素直にありがたい事だと思えました。
今回はこのあたりで次回#3に繰り越します。
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