楽天ブックスにまとめて頼んだ書籍やCD,DVDが昨日も今日も明日も届きます。繰り返します、まとめて頼みました。
こんにちは。乗り物天国代表です。
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日本から航空会社が消えたらどうなりますか?
今回は皆様にも考えて頂きたいテーマです。
以前から様々な場面で早々から声を大にしてお伝えしていますが...
【体力のない航空会社は容赦なく潰れます】
やはり事実、世界で航空会社経営破綻のニュースを目にした方もいる事でしょう。
そんな航空会社に未来はあるのか。
考えて見ましょう。
遊覧飛行が救う?
飛行機は飛ばなければ、飛行機ではありません。
それに、メンテナンスのために飛ばさなければ、イザという時に飛べないんです。
こちらのブログの飛行機のところを先に読んで頂くとこの話もスムーズです。
↓↓
短期的な観点で言えば遊覧飛行などのイベントを開催する事で一定の売り上げが見込めます。
航空会社だけでなく、空港を始めフライトに関わる全ての収益にもつながるので賛成です。
実際にANAやスターフライヤー等の航空会社では遊覧飛行を実施して申し込み多数で抽選と言う盛況ぶりです。
JALも遊覧飛行を実施します。
しかし長期的に航空会社を支える柱になるかと言えば無理があります。
貨物が救う?
鉄道でも車でもそうですが、旅客機と貨物機大きく分けて2種類あると思いますが、タクシーやバスが旅客輸送ならば、トラックやトレーラーなどが貨物輸送と考えればピンと来るはずです。
馴染みのあるANAやJALは人を運ぶイメージが強いと言う方も多いと思います。
これに対してDHLやFedExと言った会社は人を運ぶのではなく、荷物を運ぶ為に飛行機を保有しています。
このように、飛行機にも旅客機と貨物機の2種類があるのです。
ANAは傘下にANA Cargoと言う航空貨物事業者を持っています。
また機体も貨物機、つまり人を乗せることを目的としない貨物専用機を保有しています。
この違いがどのように出るでしょうか。
まだまだ世界的に人々の移動に制限がかかっていますが、物流と言う物は止まりません。
輸入をするにも輸出をするにも、特に島国の日本では飛行機は欠かせない存在です。
旅客事業が傾いても貨物事業は強いと言う事です。
Air cargo is expected to grow, including demand for the 737-800 and 767-300 Boeing Converted Freighters (BCF). These are passenger jets that are converted into freighters.
— Boeing Airplanes (@BoeingAirplanes) 2020年10月20日
Can you guess how many freighter conversions worldwide are forecast over the next 20 years?
先日Twitterを眺めていたらボーイングがこのようなクイズ形式のアンケートをツイートしていました。
投票は既に終了し結果は出ており、ご覧の通りです。その後のボーイングはコメントでも1,500機が正しいとしています。
注目なのは答えよりも貨物機に使われる機種の筆頭にB747-8F(Freighter)がある中で737や767を「F化」つまり「貨物機化」しようと言う話です。
B747は「ジャンボ」の愛称で呼ばれた大型機です。
トラックに例えると10tトラックと言う感じ。
これに対して767は4t
737は2tと言うイメージでしょうか。
あくまでも勝手なイメージです。
どうでしょう中型機や小型機の「F化」に需要と効果がどれほどあるのかは不明です。
陸で考えるならば、この先20年間大型トラックがある中で人を運ぶ為の座席を取り払い中型バスや小型バスを物流に使おうとはならないでしょう。
しかし物流が主軸になる、またはそうせざるを得ないと言う事態は容易に想定出来ます。
要するにこの先20年間で1,500の旅客機は必要無くなると言う事です。
JALは貨物機こそ保有していませんが、昨今の情勢に合わせ旅客機を使って荷物を運んでいます。
航空事業を存続する為には旅客機を手放す、または仕様を変更して貨物機を多く持たなければならないといけなくなるかもしれません。
破綻しそうなLCCが小型機や中型機を使ってカーゴとして生まれ変わるシナリオもあるかもしれませんから、そう考えれば先ほどの1,500と言う数字も頷けます。
事実エチオピア航空は貨物に力を注ぎ、世界中の航空会社が苦しむ中、何と黒字を出して見せましたから。
ちょっと休憩、従業員目線で考えよう。
今まで利用する側の立場や会社の立場から書いてきましたが、スタッフはどうでしょう?
空港が賑わいを取り戻さなければ地上勤務の方々は仕事がなくなります。
空港の売店だってなくなれば、そこで働く方は仕事がなくなります。
飛行機が「旅客機」としてとばなければCAさんも仕事がなくなります。
最低限貨物機を飛ばせればパイロットや管制官、整備士...その他フライトに関わる方々だけは雇用が守れる訳ですが...。
でも、やるせないですよね。
コロナで職を失うなんて。
では本題へもどりましょう。
公的資金の注入は?
かつてJALが破綻した時に約7,000億円の公的資金による救済を受けました。
話は違いますが東京電力も公的資金が注入され「実質国有化」された訳です。
このように「公的資金注入」やそれに伴う「実質国有化」には様々ご意見もある事でしょうが、ここで言いたい事は、これらの企業は国のため、国民の為、国益を守るために「なくてはならない事業者」だと言う事です。
もともと国営の航空会社であれば今回もとっくに制限なく救済を受けるでしょう。
自体はそれほどまでに深刻だからです。
しかし話がそうも簡単に進まないのは次のような訳があります。
LCC(Low-cost carrier)に対して従来の航空会社、つまりANAやJALを「フルサービスキャリア」や「レガシーキャリア」等と言います。
また「フラッグキャリア」と言ってその国を代表する航空会社を指す言葉があります。
ここでは「フルサービスキャリア」と言いますが、このフルサービスキャリアのフラッグキャリアがひとつの国に2つあるのが比較的珍しい事なのです。
いくつか例をご紹介します。
日本
台湾
韓国
イギリス
ヴァージン・アトランティック航空
フルサービスキャリアかつフラッグキャリアを複数抱えている国は、アメリカや中国等国土の大きな国を除いてはせいぜい思い付くのはこの程度です。
先程申し上げた通り、フラッグキャリアは国を代表する航空会社ですから基本的には1社と考えて良いでしょう。また、その国の経済力を示す物でもあります。
『飛行機を見ればその国の経済がわかる』と言うブログを書こうとして辞めたのは乗り天です。←
日本のフラッグキャリアがどこかと言い出せばそれこそANA派?JAL派?の話です。
どちらも今回の窮地の原因は同じであり、いままでの経営何ら問題はなかったはずです。
にも関わらず窮地に立たされたANA・JALどちらかに公的資金を注入するのであれば平等にしなければおかしな話になります。
これが公的資金の注入の妨げとなってる訳です。
公的資金を1社に注入
ドイツのフラッグキャリア、ルフトハンザはドイツ政府から総額90億Euro約1兆円を超える公的支援を受けるとしました。
政府が20%を出資し、経営に一定の影響力を持つ。まさに「一時的な国有化」です。
同じことを日本でやろうと思うと、民間企業同士の話な以上現実的ではないのかもしれませんが、1社に絞り合併を行った後、国から公的資金注入を受け救済してもらい、航空会社再生タスクフォース!(人気ドラマ半沢直樹の世界ですね)
しかし、現実問題そうでもしないと共倒れになってからでは遅いですからね。。
難しいとは思いますが、オリンピックの聖火を輸送したTOKYO2020号のようにANA・JALの共同運航には航空ファンも感動で震えた事でしょう。
物事の考え方が救う?
現在も進行形で日々自体や情報が変化しますから、どうなるのかわかりません。
この記事の内容も明日180度見方が変わるかも知れませんし、この通りのシナリオを描くこともあるでしょう。
あえて大きな加筆・訂正はしませんので、あの時はこうだったな。
と振り返って頂ければ幸いです。
皆様が飛行機に限らず、近所のお店でも、お気に入りの会社でも、それぞれが少し違った視点で考えると言う事が大切なんだと思います。
今ある常識は明日通用しない。
今ある当たり前が当たり前だとは限らない。
なんて事もこんな時代なのであっておかしくありませんから。
Active(能動)対義語にPassive(受動)と言う言葉がありますよね。
日本語よりもピンと来るので英語にしました。
積極的、消極的と言う捉え方でいいと思います。
この言葉は対義語ではありますが…
今の時代Activeな人の移動を控えたとしてもただPassiveで居ては解決しないどころか、最悪な事態を招きます。
無意味に身体を動かす事だけがActiveではないです。
どこにいても、様々な方法でActiveな意見や発想を生み出す事が出来ます。
その発想こそが未来に繋がると考えています。
ですから、このブログを書いた事が乗り天なりのActiveです。
呑気に「早く海外旅行した〜い」「待ってればいつかは事態は収束する」とか何も考えず言ってる能天気な人にほど、深く考えて頂きたいものです。
読んで何も考えなければそれはPassiveです。
将来旅客機がなくてどうやって海外旅行しましょうか??
今回はそんなところです。
今回は結論や答えはあえて書きませんでしたが、このブログを目にした方が日本の、そして世界の空を考えるキッカケになればそれが答えです。
もう少し違った角度から乗り天ワールドにようこそしたい方はこちらの記事もどうぞ。
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